雪山作のおよそ80匁ほどと思われる鋼付タイプの玄翁です。1匁＝約3.75g
柄が付いているので、ハッキリとした重さは分かりませんが、大きさ量りで柄を支えて、柄の重さを相殺するようにして量った感じでは、恐らく80匁ぐらいであると思われる。美しい曲線を描く玄翁で、バランスもよく計算されたシルエットはシェイプが効いて、野暮ったい感じが無く垢抜けた印象を受けます。また、打撃面・櫃穴辺りは通常の太さで強度と扱いやすさをそのままに、他を絞る事で力の逃げを抑え、長さに変換した上に鋼付ですので、パワーの伝達や感触は理想的な形状と組み合わせといえるのかもしれません。
墨流しなどの模様は無い、オーソドックスな鋼付ですが、経年や使用による色褪せや微妙な色ムラが、実に良い雰囲気を醸し出しています。打撃面には大きな損傷はありませんが、打撃面の面取りがほんの僅かだけしか取っていない為か、僅かに角が零れています。ですので全体的には所々傷や錆などは有るものと思ってください。ただザッと見る限りでは黒皮のおかげか、それほど目立った赤錆などは、あまり無いように思います。
柄は付いていますが、首から柄尻近くまで縦に裂けているいずれにしても柄が割れてしまっているので代わりに市販の白樫の曲がり柄をオマケ致しますので、宜しければ更にご自身で良い感じに削り出してご使用下さい。
今回、同玄翁鍛冶の約170匁の同型状のタイプも出品しておりますので、宜しければそちらもご覧下さい。

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